185585 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

RUN FOR YOUR LIFE !!

RUN FOR YOUR LIFE !!

2005洞爺湖マラソン

5月21日~23日の3日間、
大阪のK-GOLDさん&走子さんご夫妻とともに、
洞爺湖マラソン他(笑)を堪能しました。
珍道中も含め!御覧下さい。

>K-GOLDさん、走子さん、
不適切な部分がありましたらご連絡下さい、場合によって削除に応じます(笑)。

<プロローグ>
4月某日
♪ぴんぽーん♪
む、不審なメール!何ヤツ??
と言いつつ開いてしまうところがスキだらけなボク。
メールの主は、ホノルルマラソンで知り合ったK-GOLDさんからでした。
内容は「千歳JAL国際に行こうと思っているが、何か情報はないか?」
といったニュアンスでした。

...ボクにとって千歳は辛かった感覚しか残っていません。

千歳の情報を、というメールに、
「洞爺湖に行こうよ!」と返信しました。
なんちゅういい加減な!と思われても仕方がありません。

でも、トラウマな大会は出たくないってのが本音でございます♪

で、話は着々と進み、K-GOLDさん&走子さんのお二人は、
(ボクに騙されて)洞爺湖マラソンに参加されることになりました。
さあ、ラストまで一気にお楽しみ下さい!!

5月21日(土)
朝6時30分に目が覚める。
遠足の日の子供のように落ち着きが無い自分に笑ってしまう。
なんせ今日から3日間、
ホノルルマラソン仲間のK-GOLDさん&走子さんがやって来る♪
もう、それだけでハイテンションな自分。
つくづく子供っぽい自分って、なんて幸せなんだろう(笑)。

洞爺湖マラソンなんて、も、どーでもエエわって気分に襲われつつ、
なんとか準備を整え、一路「新千歳空港」へお二人を迎えに。

10時50分
ちょっとだけ予定より早く空港に到着。
展望デッキに行き、飛行機が降りてくるのを眺めながら、
あれかな~、これかな~って二人の飛行機を待つ(分かるワケ無いが)。

11時10分
JALの機体が空港に降りたのを確認して、到着ロビーへといそいそ。

11時30分
こちらが先にお二人を発見しようと、珍しくメガネをかけて望んだが、
あえなく走子さんに先に発見されてしまう。
出鼻をくじかれた感がただようが、そんなコトは一瞬!
先に出て来た走子さんと握手!
「いててててててて」。
...あ、右手骨折してたの忘れてました(爆)。すみませんでした。
荷物を引き取ったK-GOLDさんとも握手を交わし、
再会を喜び合いました。

無事に再会を果たし、千歳空港内にあるラーメン店で軽く食事。
(函館の塩って、美味いね。)
何を喋ったか忘れたが、お互いの近況を報告しあった?、っけ??

食事も終わり、洞爺湖までのドライブ開始!
って、車を走らせたのは良いが、いきなり道を間違えてしまう(笑)。
あやうく高速に乗るトコでした。

さらに、自分の「洞爺湖マラソン参加通知書(ハガキ)」を
自宅に置き忘れたことに気付くが、
まあ、何とかなるだろうと思い(実際何とかなったし)、一路洞爺湖へ。

ルート的には、
千歳→支笏湖→大滝村→洞爺湖(かなり大雑把だけど、これ以上も無い)。

ずう~っと森と川と湖の景色。
良く考えたらあんまり面白くもナイような気がしないでも...。
しかも寄り道した「美笛の滝」は、
「昨年の台風の影響で倒木が多数。行っちゃダメ♪ by○○警察署」
な状態。
半べそでした。ボク。ハワイでも同じような目に遭ってるし(笑)。

気を取り直し、一路「大滝村」へ。
「きのこ王国」で、きのこ汁を堪能。
100円とは思えない美味さ。
んで、バナナ&みかんもゲット♪
やっぱ、疲れにはクエン酸と糖分だよなあ。

なんてことない会話を楽しみつつやがて洞爺湖に到着。

洞爺湖マラソンのコース(12kmぐらいから)を
車で下見することに。
14km~16kmにかけてのアップダウンや給水ポイントの確認、
湖畔の眺望なんかを説明しながら車を走らせ、
途中、キャンプ場で途中下車。
湖畔に降りると、みごとな桜。
まるで、お二人が来るのを祝ってるような。
そんな桜でした。

洞爺湖畔 湖畔の桜


ぐるっと湖を一周し、宿に到着。
...あえて宿に関するコメントは省略。
ただ一言。「フロサイコー」。

宿に到着したのが4時ぐらいだったので、
ボクとK-GOLDさんがゼッケン交付会場に。
K-GOLDさんは走子さんのゼッケンも受取り完了。
ボクは、仮のハガキを作ってもらい、ゼッケン受取り完了。
まるで何事も無かったかのように、会場をあとにします。

それじゃあ、帰りは湖畔でも通りますか?
なんてのたまいながら、ふと先を見ると、
見知った顔が...。
「あ、ひでさん。久しぶり~。」
...Ogamanさんでした。
なんちゅう偶然。
K-GOLDさんに「北海道のファンランの達人」を紹介し、
しばらく談笑。
いやあ、お会いできて良かった♪

一旦宿に戻り、時間の頃合いを見て3人で前夜祭へ。
会場に到着すると、
受付の方が「もう始まってますよ、早く早く」なんて急かされる。
5時30分からだと思い込んでました。

...正解は5時。

30分の遅れを取り戻そうと、食べる食べる、飲む飲む。

走子さんは、となりのテーブルからも食べ物を調達。
そのテーブルには、「招待者」との看板が(爆)。
ふとみると胸にはニブく光る陸連協会のバッジ。

その協会の方が...
料理取り分けてくれました(笑)。
ありがとう協会の方。来年は登録するかも。

てな具合に、同じテーブルのランナーさんたちとも盛り上がり、
ステージで繰り広げられるおばちゃんたちのフラダンスに心惑わせ?
お開きとなるのでした。
地ビール(レッドエール)美味しかった~♪

立食だったせいか、食べたのか食べてないのか微妙な腹具合に不安を抱きつつ、
宿でさらにビールで乾杯。
たわいもない話が尽きない、ほんとに楽しい夜でした。

その夜は3人で川の字になって就寝。
布団に入ったのは、翌日のマラソンに備え、なんと10時30分!(はやっ)。

5月22日(日)
走子さん、早起き(すぎ)。
3時間しか寝られなかったとのことで、ちょっと辛そう。
(マジでこのときアカンかなって思いました)

朝風呂に入り、食事会場へ。
大きなレストランでのビュッフェスタイルでの朝食。
軽くパンとソーセージ+卵、牛乳、コーヒー等で空腹を満たす。
そこで、何人かの走友に声をかけたり、かけられたり。
おおひろさん、sibaさん、ぽん太さん、NAOJIさん、YANCOさん。
皆さん、ご無沙汰しておりました。

朝食後、ランシャツ&ランパンに着替える。

K-GOLDさんは、ボストンマラソンのマークの入ったランシャツ&ランパン。
デザインが絶妙にかっこいい。
3月のLAマラソンで10ドルほどでゲットして来たと言う。
一方、走子さんはホノマラで購入したナイキのランシャツ&ランパン。
情熱的な赤が、走子さんに良く似合っている。

ボクはいつものナイキのランシャツ&ランパン。
いい加減、買い替えようかとも思うが、
数えてみると20回も着てないし。
サブスリーでもした日にはね。
(いつになることやら...)

先に行ってて良いよって言うお二人に甘え、
会場に行き、道内の友人に挨拶してまわる。

それにしても天気が良くて、気持ちがいい。

まず発見したのは「楽走412」の面々。
Ogamanさん、トシチンさんに声をかけて、
今日の作戦を語り合う。

つぎにナイアガラの面々。
エミリーさん、すこし頬がふっくらしたような気がするが、
相変わらずカラダは引き締まってて調子良さそう。

エミリーさんと話をしたあと、会場をぶらつく。
そのうちに、だんだんとお腹が痛くなって来た。
今日は幸先が良い。
走り始めた後だと、けっこうツライから。
で、トイレへ。

出産後、戻ってみると、
K-GOLDさん、走子さんもホノマラ仲間のエミリーさんのところに合流していた。
2月の大阪国際以来の再会とのことで喜んでいたが、
よくよく考えると、ボクとエミリーさんは、
同じ道内に住んでいるにも拘らず、ホノマラ以来(爆)。

荷物を置きにいったん宿に戻り、その後スタートラインへ。
K-GOLDさん、走子さんと健闘を誓い合い、
お互いの目標を達成すべくそれぞれの場所へと向かうのでありました。

<洞爺湖マラソン完走記>
9時40分
...いきなりスタート(笑)。
初めの5kmは、混雑しているのでペースが上がらない。
今回の作戦は、「ツッ込んで沈む!」だったが諦める。
3時間の表示のところに並んだハズだったが、どう見ても3時間のペースじゃない。
まあ、こんなもんだ、と、ひとりごちながら走る。

折り返しを過ぎ、走友の姿を探す。
まず、アザラシさん発見。
調子良さそう。冬場の走り込み&筋トレのお陰か、かなり絞れている印象。
声を掛け合い、走り続ける。

その後しばらくして、K-GOLDさん&走子さんを発見!
K-GOLDさん「おー、ひでさ~ん」
ひで「ゆっくり楽しんで~!!」
ゴールで待ってます。

その後、順調に10kmを越え、徐々に周囲もばらけ始める。
すこし水を飲み過ぎたのか、もよおしてきてしまった。
仕方が無いので、トイレに。
やっぱり今回も立ち寄りました(笑)。

今年は5月に入ってから寒かったので、今頃になって湖畔の桜が満開。
しかも好天。最高気温は15℃という絶好のコンディション。

走ってるのがバカバカしい。
こんな日はビール&ジンギスカンで花見をするべきだ!
なんて思いながら走り続ける。
湖畔でキャンプ中の家族が羨ましい。

14kmからこのコース最大の難関のアップダウンが始まる。
少しキツイが、なんとかタイムの落ち込みも無くクリア。

同じくらいのペースの人と言葉を交わしながら、
行けるとこまでご一緒することにする。
20km、25kmと、とても順調に走れてしまうが、
間違いなく足の止まる瞬間が来るのを感じる。
それは、マラソンを経験した人には分かると思うが、
例えようも無い漠然とした不安に似た感覚。

そして、それはついに現実のものとなってやってくる。
30km以降、突如ペースダウン。
伴走していた人の背中も徐々に離れて行く。

それでも力をふり絞りながらゴールを目指す。

途中、力尽きたのか、コースの側で座り込み、
泣いている女性ランナーを見た。
その涙が彼女の次回のレースの力になることを祈る...。
挫折を知っている者は、それを知らない者より
確実に強くなれる。
自分はそう思う。

自分の足が自分のモノでないような感覚。
それを久しぶりに味わいながら、
35km地点を超える。
あと7km。
しばらく行くと、見覚えのある後ろ姿が。
途中伴走してくれた人。
同じようにペースダウンしていた。
声をかけ追い抜く。
「さあ、行きますよ!」
「いや、先に行って...」
とてもペースを上げられる雰囲気では無かったので、
先に行くことにする。

40km地点通過。
最後の給水。
高校生のボランティアに勇気と元気をもらう。
虻田高校の諸君、感謝。

湖畔の遊歩道に出てラストスパート。
なんとかかんとかゴール。
久しぶりのレースだけにとても疲れた。
が、充実した42.195kmだった。

一応、今回のタイム(恥ずかしー)

0~5km    23.41(渋滞に巻き込まれました)
5~10km   22.22(トイレタイム「小」あり)
10~15km  21.57(順調に坂越え成功)
15~20km  22.14(良いペースです)
20~HALF    5.01
HALF~25km 17.24(ぼちぼちです)
25~30km 22.16(持ち直しました)
30~35km 25.18(...脚が)
35~40km   26.52(それでも、なんとか)
40~GOAL   11.25(疲れました)
自己計測で3.18.35でした。

実感としては、練習量の割に巧くまとめたって感じです。
これでフルは10月までお預け。
あ、...脚作りなおさにゃイカンのか(爆)。


ゴール付近で、次々とやって来る友人とゴールを喜び合う。
快心のレースが出来た人、そうでなかった人、それぞれ。
しばらくフィニッシュラインの近くに居たが、
邪魔になりそうだったので移動。

お腹が空いたので、うどんを食べることにする。
塩気の抜けたカラダに、濃いめの味付けが美味い。
で、あとどうしても食べたかったもの。
「梅干し」。
手作り梅干しを物産展で購入。試食品を食ってけ、と店の人が勧めます。
(なら買うんじゃなかった...)。
大きめの物をほおばり、クエン酸と塩分を補給します。

友人の走友会に顔を出しながら、ぶらぶら。

時計を見ると、スタートしてから4時間と少し経過。
そろそろ、K-GOLDさんと走子さんを迎えようと、ゴール地点へ。

4時間を過ぎて帰ってくるランナーに声援を送りつつ、
二人を待ちます。
4時間30分...4時間40分....4時間45分...。
不安が募ります。
まさか?という思いにかられながらも、待つコトしか出来ません。
4時間50分...ゴール閉鎖まであと10分。
もう、ほんまにアカンか...と思いました。
自分が走るより、ドキドキ。
お願い、戻って来て~。

すると、はるか遠くに見覚えのある姿が。
その姿がやがて大きくなり、はっきりと確認できるようになりました。
「K-GOLDさああああああ~ん、走子さあああああああああ~ん。」
精一杯手を振ります。
すると二人も気付いたようで手を振ってくれました。

もっと疲れているかと思いましたが、思いのほかしっかりとした足取りで、
ゴールイン。
二人の姿を見て、涙が出そうでした。

ゴール直前 ゴール直前

走子さん「ひでちゃんがゴールで待っててくれると思って頑張った」。
...マジで待ってて良かった(涙)。

その後、宿に戻りフロに入り、さっぱりとしたところで、
前日、アタリを付けていた「望羊亭」へ。
ハンバーグセットとミックスサンドとワインとビールで空腹を満たします。
雰囲気も味も、かなりヒットなお店でした。

で、さらに宿へ戻り飲み直し。
とは言え、缶ビール1本でほぼ撃沈されました。
さすがにフル走ると、アルコールのまわりが早い、ような気がする。

3人とも、その日は早めの就寝となりました(笑)。

5月23日(月)
朝風呂をいただき、さっぱり。
3人で朝食を頂く。
大きなレストランには、昨日ともに走ったであろう同士たちの姿がたくさん。
みんな、満足感からか自然と笑顔がほころんでいる。

残念ながら天気は雨。
そんな中、どこを案内しようかと思案する。
チーズで有名な「牧歌」の牧場が伊達にあるので、
とりあえずそこに行ってみることにする。

途中、伊達にある道の駅に立ち寄り、牧場の場所を確認。
立ちこめる霧の中、先を急ぐ。
看板に案内されながら到着。
残念ながら、深い霧のために見晴しは良くないが、
幻想的な雰囲気が漂っている。
こういう景色に出会えるのなら、たまには雨も悪くない。

牧場のゲストハウス?で、搾乳施設を見学。
牛にも序列があって、強い牛から先に搾乳場所にやって来るらしい。

試食のチーズを頂く。
濃厚な味と牛乳の香りが鼻と口に広がる。
印象に残ったのは「飲むチーズ」。
ヨーグルトドリンクのような物だが、香りは間違いなくチーズ。
とても美味しかった。

牧場を後にし、室蘭へ。
地球岬へ行き、水平線が見えるかと期待したが、
雨でもやっていて、しかも寒い。
早々と立ち去ることにする。
地球岬への途中「どら食堂」という定食屋さんを発見。
「ホノ定食とか、テレ丼とかあるかも」
なんて話で盛り上げる(内輪ネタですみません)。

お昼は、お寿司にしようということで、直感で登別温泉へ。
古くからの温泉地だし、寿司屋ぐらいあるだろうと思ったので(笑)。

登別温泉へ到着し、お寿司屋さんを発見。
ここがヒット♪
しばらく他でウニ食べたくない、と思うぐらいウニが美味い。
他のネタもなかなか。
満足感の高いお寿司でした。

満腹になった後、千歳方面へ車を走らせる。

空港に行く前に、少し寄り道して「ウトナイ湖サンクチュアリ」へ。
白鳥の餌付けをする。
中には上陸している白鳥も。
その優美な姿とはうらはらに真っ黒でゴツイ脚を見て、
「地下足袋」履いてるみたいだと笑い合った。

ウトナイ湖 餌付け中

その後、新千歳空港へ。

お二人とお別れ。
とても、とても楽しかった。
またお会いすることを強く約束して、しばしお別れ。

いろんな話をして、一緒に食べて、飲んで、笑って。
走って、散歩して。
来てもらえて良かった。

お二人の姿がゲートの中に消えた時、
ボクの心の中に、安堵感に似た寂しさが芽を出した。
少しだけ、泣いてしまったのは内緒。

今度はこちらから遊びに行きますね。
その時は、ヨロシクお願いします。


<エピローグ>
...という3日間でした。

ホントにマラソンって、素敵なスポーツです。
個人スポーツで、どこでも出来ます。
でも、それを経験した人同士を結び付ける力は、
他のどんなスポーツにも負けない。
誰かが、「マラソンは究極の団体競技だ」と言っていました。
今回、洞爺湖での3日間を通し、改めてその思いを強くしました。

皆さん、心からサンキューです。


© Rakuten Group, Inc.